日本鳥学会2020年度大会中止のお知らせ

日本鳥学会会員の皆様

 日本鳥学会2020年度大会大会実行委員会では、東京農業大学北海道オホーツクキャンパスにおいて大会を開催すべく鋭意準備を進めて参りました。一方、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大、それに伴う緊急事態宣言の発表などへの対応についても、同時に検討を重ねてきました。しかし、精査の結果、大変残念ではありますが、日本鳥学会2020年度大会開催を中止する判断をいたしました。会員の皆様の発表や交流の貴重な機会が失われることは大変心苦しいことではありますが、なにとぞご理解いただきたくお願い申し上げます。

 2020年度大会がなくなり、研究の進捗が困難な状況下にあっても、日本鳥学会は会員のみなさまと共に、鳥学の発展をめざして邁進していきたいと思います。引き続き、学会活動へのご参画、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。

2020年5月16日
日本鳥学会会長 尾崎清明

2020年度大会 大会会長 白木彩子


大会中止判断の経緯と理由について

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国や北海道の方針に沿い、大会会場である東京農業大学北海道オホーツクキャンパスでも、各種イベントの中止や授業開始の延期、教職員ならびに学生による学内立ち入りの原則禁止など、通常運営ができない状態が続いてきました。今年9月中旬の大会日程時には会場が通常状態に戻り、予定通り利用できることが確かでなければ、大会を中止せざるをえません。また、参加申し込みが進んだうえで、大会開催準備の経費が発生しますと、後に中止と判断されても参加費の返却ができません。さらに、参加予定者の旅費のキャンセル料なども発生するかもしれません。このような会員の損失や混乱は避けたいので、開催可否判断のタイミングは参加申込日より前が望ましいと考え、5月末日と設定しました。しかし東京農業大学は、5月1日付で、前学期のすべての講義をインターネットによる遠隔授業とすることを公示しました。そのため、参加申込開始となる6月7日までに、大会会場が予定どおり使用できる見込みが立たなくなりました。

 以上が、現時点で中止と判断した経緯と理由になります。

 大会を開催すると、地域をまたいで多くの会員が移動することになり、会場では密閉・密集・密接を避けることは困難です。新型コロナウイルスの現在の感染状況からは、大会時にこれらの点を配慮しなくてよい状況になっていると予測することはできません。大会参加者を初め開催地域の人々の安全と健康を害しかねないという観点からも、大会中止が妥当と判断しました。

 会員の皆様にはご理解いただきたく、なにとぞよろしくお願いいたします。